CROSSTALK
新設された顧客ソリューション本部の3人が、顧客の課題解決のために現在どんなソリューションを提供しているのか、日立建機でどんな未来を創り出したいかなど、日立建機の新しい取り組みをご紹介します。
HIROMASA TSUBOTA
坪田 浩昌
YUKI SAKUMA
佐久間 勇行
YUSUKE TERAO
寺尾 雄介
※記事は2018年3月時点のものです。
TALK THEME01
顧客ソリューション本部は、お客さまの課題を解決するために、i-Constructionやマイニングソリューション、ダンプトラック自律走行システム(Autonomous Haulage System/以下、AHS)など、ICTやIoTの技術を活用したさまざまなサービスを企画開発する部署です。2人は、どんな仕事を担当しているんですか?
データ分析を通して、鉱山機械のメインポンプや旋回モーターの故障診断機能の開発を行っています。機械が壊れる前にいち早く故障が起きそうな箇所を見つけ、早期の交換を促すことによって、お客さまがストレスなく仕事ができるように、技術者として本腰を入れて取り組んでいます。
私は、中型油圧ショベルの機能拡充や、お客さまの施工現場の困りごとを解決するためのツールを開発しています。データも扱っていますが、既存の建設機械という枠組みに捉われない今までにないものを生み出すのが主な仕事です。坪田さんは本社で管理業務ですよね?
2人のような技術系から寄せられる要望が実現できるように、予算や投資の効果の管理などをしています。今、私どもイチ押しの技術が、鉱山運営の効率化・省力化に大きく貢献する「AHS」。土を運ぶ一連の作業が自動でできるものの開発をサポートしています。
無人化にすることで、オペレータの最高の運転を再現し続けることができ、効率的な運搬が可能になります。また、作業現場内にいる人の数を減らすことができ、安全性も高まります。ランニングコスト削減になるので、お客さまのメリットは大きいですね。
「安全性向上」「生産性向上」「ライフサイクルコスト低減」が、顧客ソリューション本部の考えるお客さまの三大課題。これをどう解決しながら、お客さまにメリットを提供していくかが私たちの使命です。
そういう意味でも、2017年9月に開始した「Solution Linkage Assist(ソリューションリンケージアシスト)」は、多くのお客さまからご好評をいただいていますよね。現場全体をまるごと効率化するIoT・ICTソリューションです。
「Solution Linkage Assist」も「AHS」も空間全体の最適化をめざして開発したソリューションです。一つの機械だけで完結するのではなく、機械や情報をつなげ、現場全体をいかに最適化するか。これからは、そういうニーズが増えていくのではないでしょうか。
TALK THEME02
日立建機は、機械の本体をつくる会社ですが、ICTやIoT・制御技術に強い日立製作所を親会社に持っています。日立製作所は、鉄道や自動車といった動くものを制御する技術に長けているので、そういうノウハウを日立建機も共有しています。パートナー企業との連携が強いのも強みですね。
日立グループの技術も選択肢に入っていることが一番の強みですよね。日立グループのコネクションを利用して、いろいろな最先端の技術も取り入れることができます。そして、さらにオープンイノベーションで広げていく。
お客さまのためになるものであれば、「いろんな企業と協力していきましょう」というのが私どものスタンスなんです。日立建機で一からつくるよりも、パートナー企業と手を組んだ方がお客さまにより良いものをスムーズに提供できるのなら、お客さまのために積極的に連携していこうと進めるのがスタンスですね。
私たちの選択肢も増えますよね。自分たちの技術や知見にはどうしても限界があります。でもパートナー企業と組むことで、より新しいものが提供できる。相手にとってもビジネスチャンスが広がりますよね。
会社の枠を超えてお付き合いすることで、日立建機にはない発想やビジネスモデルも知って学ぶことができます。自分自身のスキルアップにもつながりますね。
日立グループの技術を使える。プラス、パートナー企業の技術も活用できる。自由度が高いから、いろんなことが身に付きますよね。そういう考え方が、少しずつ社内にも広がってきていると思います。これからも、会社の枠をどんどん取っ払っていきたいですね。
TALK THEME03
顧客ソリューション本部として、挑戦してみたいことは何かある?
先にも言いましたが、現状の油圧ショベルの形に捉われない建設機械やシステムを開発したいですね。建設機械を通していろいろな情報が取れるようになってきたので、その情報をベースにもっと大きな商売ができるようになればいいかな。日立建機の誇る建設機械の技術をベースに、ICTなどによる付加価値を付けていきたい。
データ分析の観点からいうと、情報の可視化、分析、予測です。業界的にも今後はそういう方向で進んでいくと思います。お客さまの課題解決に役立つ技術を引き続き追求していきたいです。
私は、「Solution Linkage Assist」を核としたさまざまなアプリの連携ですね。世の中には建設業界では使われていないけど、実際に使えそうなアプリが、まだまだたくさんあると思うんです。そういうものをいかに見つけて、そういうパートナー企業と手を組んでいくか。それが今後のポイントになる。
今後は業界の枠を超えた発想が求められるので、新しいものが好きな人や、いろんなことを広くやってみたいという欲張りな人が活躍できるチームが顧客ソリューション本部だと思います。施工現場という縛りはありますが、理路整然とした説明さえできれば、どんなことでも採用・実現できるチームですね。
自分の得意分野を応用できる幅が広いので、さまざまな專門分野のバックグラウンドを持つ人が活躍できると思います。現場を最適化する方法も一つではないので、ぜひ一緒に取り組みたいです。
私たちが取り組んでいる事業は、将来の答えを探し求めること。だからこそ、自由でいいと思います。「未来をデザインしたい」とか「何かを変えたい」とか、そういう未来志向の人と働いてみたいですね。