学生時代は油圧式ショベルやガントリークレーン、ロータリ式除雪機械などの建設機械の安全性をテーマとする研究室に所属していました。4年時には日立建機で6か月間のインターンシップを経験。そこで若い社員も議論に加われる“Kenkijin”スタンスに感銘を受けて日立建機に入社し、配属されたのはサービス部品の在庫管理でした。筑波にパーツ倉庫があり、海外の各倉庫と在庫の調整を行います。「サービス性向上のため、常に部品のストックを増やした方がいい」と思われるかもしれませんが、在庫とは固定資産。持ちすぎると財務上のリスクになるのです。「最低限の在庫で最大限のサービス性を発揮するにはどうすればいいのか?」を常に議論しながら調整を行います。需要の分析や統計がすごく大事で、実はすごく奥深い仕事なんです。工事現場などで稼働する建機の部品は回転が速いですが、鉱山で使う大型建機は2年に一度必要になるかどうか……といった部品もあります。どんな部品がいつ必要になるかの見極めは難しいですが、そこが面白さでもあります。