生産技術

見知らぬ地で挑む、未知の仕事。無人運転ダンプトラックのソフト開発

開発設計
(顧客ソリューション)

DESIGN

寺田 真也

寺田 真也

営業本部

顧客ソリューション本部
マイニングソリューション統括部

AHS開発設計部 カレントグループ

2012年入社

制御技術のスペシャリストとして、任されたミッション

入社後、鉱山向けダンプのソフトウェア設計に携わっていました。油圧制御、故障監視、表示、データロギング系コントローラのソフトウェア設計のチームに配属され、機能設計から検証まで、ソフトウェア設計の一連の作業を経験できました。学べたことはとても多かったですね。2014年から、鉱山向けダンプの無人運転システムを開発する部署に移動し、オーストラリアのテストサイトにて無人運転ダンプの放土制御の機能開発を任されました。というのも日立建機では2009年から無人運転の計画をスタートさせ、基礎研究や要素開発を行ってきたのです。オーストラリアの鉱山の一角でのテストサイトの立ち上げにあたって、大学時代から制御系のソフトウェア研究をしていたこともあり、プロジェクトに参加することになりました。もともと難易度の高い環境下で働くことで自分の能力を高めたいという思いから日立建機を志望した経緯もあり、個人的にはうれしいオファーでした。それに、無人運転技術にはとても興味があったのです。

調整力が鍛えられた開発現場

調整力が鍛えられた開発現場

ダンプ同士が自動で連携するシステムを実装するための試験のほか、危険な試験もありました。いかに無人といえども、試験中は事故やケガのリスクが伴います。人間目線の判断のためにドライバーに搭乗してもらいました。また無人とはいえ、管制作業はお客さまの操作になるので、使いやすいインターフェースの開発も重要です。現場により近い声を求めて鉱山で働くスタッフに試してもらうこともありました。また鉱山には安全のためのガイドラインがあります。危険な状況を再現する試験もあるため、万全を期すとともに、許諾を得る交渉能力も求められます。さらに期限も決められています。関係各所と調整を行いながら、安全性を確保した体制を築く必要がありました。ただ、自分一人で抱え込むのではなく、常に現地スタッフに提案型で相談することを心がけることで、よりよい意見が生まれ、効率的に試験を遂行することができ、期限内にすべてのプロセスを完了することができました。お客さまを招いて無人運転ダンプのデモンストレーションを実施する機会が何度かあり、直接「すばらしかった」「ありがとう」などお褒めいただいたのは、忘れられない思い出です。

寺田 真也

目指すは業界トップシェア

1年前に日本に帰任して、現在は顧客現場で発生したソフトの不具合対応や、新機能の開発に関する業務を行っています。オーストラリアでの経験から、コミュニケーション能力や業務の調整能力が成長したことを実感しています。鉱山向けの無人運転ダンプトラックは2019年に稼働開始しました。機能開発、有人稼働を経て、1台、2台と無人のテスト台数を増やしていき、3台が連携して稼働する様子を見て、感動したことを昨日のことのように覚えています。製品化フェーズに入って、お客さまの現場で24時間稼働中です。そうなると、車体や環境コンディションは常に変化します。想定できなかった不具合も発生するかもしれません。その対応も行っている一方で、将来求められる機能や運用上効率的になる機能の開発も欠かせません。まだ納品事例が少ないので、お客さまとの二人三脚です。ご要望を地道に汲み取り、革新的な機能を開発することで、他社よりも使い勝手のおいシステムにしていきたい。弊社の強みとなるような魅力ある製品にして、目指すは業界トップシェアです。

目指すは業界トップシェア
寺田 真也
  1. トップページ
  2. 日立建機の仕事紹介
  3. 開発設計 寺田 真也