ConSite OILの誕生秘話

従来の定期オイル分析では、ベテランメカニックが機械から正しい手順で作動油を採取し、良し悪しの判断や精度の高い分析を行うなど様々な制約がありました。

企画者


ライフサイクルサポート本部 カスタマーサポート事業部
販売促進部 主任
小倉興太郎

オイルを通して、機械の状態を常時監視!

ライフサイクルサポート本部 カスタマーサポート事業部
販売促進部 主任  小倉興太郎

 

建機運用におけるお客様共通の課題・要望として「機械をより低コストで、より長く使いたい」「急なマシントラブルを防ぎたい」といったものがあり、これが「ConSite OIL」開発のきっかけになりました。

機械を低コストで長く使うためには、不具合を起こす前の予防保全が重要ですが、確実な予防保全には機械の状態把握が不可欠です。弊社はすでに、機械を遠隔で常時見守る「ConSite」をご提供してきましたが、同じコンセプトの「ConSite OIL」では、いわば『機械の血』であるオイルを見守ることで機械の状態把握・予防保全を図ります。

人間の検査でも、はじめから高価で手間のかかるCTやMRIを行う人はいないと思います。まずは定期的な健康診断や、日々の健康チェックを行うのが一般的かと思いますが、これの機械版がオイル監視センサによる「ConSite OIL(Sensor)」です。人間でたとえると、常に血液検査を行い続けるイメージになります。また、センサで異変を拾った後、より詳細なオイルの状態を確認する「ConSite OIL(Analysis)」では、実際にオイルを分析します。人間でたとえると、より詳細な血液検査、もしくは精密検査のようなイメージになります。オイルは機械の血液ですから、とても多くのことを教えてくれるのです。

オイル分析そのものはこれまでも一般的で、一つの状態監視の方法としては確立されたものです。しかしながら、機械から採油し、分析機関に送り、内容を確認し、必要な対応を行うというということそのものに費用や労力がやはりかかってしまいます。さらに、その瞬間のオイルの状態しか解らず、また採油も採血と同様に慎重に行わなければなりません。

その点、ConSite OIL(Sensor)による監視では基本的にセンサが人間に変わって監視します。またその瞬間だけでなく、オイルの傾向を継続して監視する事ができ、採油も異常を感知したとき以外は必要ありません。

万が一異常を感知した場合は現場のサービス員に通知され、ConSite OIL(Analysis)による分析が推奨されますが、現場サービス員は故障診断フローの手順を踏めば適格に対応できるようになっています。こうした一連の流れは、通知メールの件名や本文、フローの構成やそこへのリンクの貼り方など、可能な限り「ConSite」と共通させています。

機械やオイルの状態を常に把握し素早い対応に結びつけたければメカニックが常時機械に張り付く必要がありますが、それではオペレーションコストの低減は実現できず、現実的ではないでしょう。「ConSite OIL」では、これをセンサによって解決します。点検時に表れなかった不調も、常時見守っているセンサであれば即時に感知することができ、機械の状態をより正確に把握できるのです。

今回「ConSite OIL」のリリースによって、お客様のオペレーションコストを低減し、また将来の状態監視の可能性を広げることもできました。今後もお客様により安心して機械を使って頂けるよう、オイルのデータを活用した更なるソリューションを検討していきたいと思います。

企画者

機械をより低コストで、より長く使いたい」「急なマシントラブルを防ぎたい」というお客様共通の課題が「ConSite OIL」開発のきっかけになりました。

ライフサイクルサポート本部
カスタマーサポート事業部
販売促進部 主任 小倉興太郎
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研究者

熟練の経験者でないと判断が難しい上に、人によって判断が異なるなどの制約がありました。

研究・開発本部 先行開発センタ
コンポーネントグループ
倉迫彬

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