カザフスタンのインフラ整備を支える建設会社BEREKE A。1998年の設立以来、道路や橋の建設を通じて国の発展に貢献してきた。同社を創設したのは、スパナリエワ・ラシュクル。現在、その意思を受け継ぎ会社を率いるのは彼女の妹、オスパンアリエワ・エルキンクルだ。経理担当としてキャリアをスタートさせ、財務部長を経て現在のポジションに就任した。長年にわたり会社の成長を支えてきた彼女が大切にしていること、それは「品質を支える誠実さ」だと言う。
BEREKE Aが何より大切にしているのは「品質」だ。同社の副社長オスパンアリエフ・シンギスは、「道路は短期間で使い捨てるものではなく、長年にわたって利用されるものです。我々は、同じ道路を何度も修理するのではなく、最初から高品質な作業を行い、耐久性を確保することを重視しています」と話す。
そんな BEREKE Aが長年信頼を寄せてきたのが、日立建機の機械だ。15年以上にわたり日立建機の機械を導入し、多くのプロジェクトを成功に導いてきた。現在は8台の建設機械を所有し、昨年には大規模な橋梁建設を完了。さらに2つの大型橋梁プロジェクトの契約を獲得するなど、同社はさらなる発展を遂げている。
「私たちにとって、最も重要なのは誠実さです。日立建機は必ず納期を守り、契約通りのメンテナンスを提供してくれます。だから、私たちの第一選択肢は常に日立建機なのです」とエルキンクルは言う。
日立建機のカザフスタン国内での販売・サービスを手がけるユーラシアン・マシナリーも、BEREKE Aの成長を支えている。シンギスは、「彼らはすべてのサービスリクエストに迅速かつ効率的に対応し、運営をスムーズにしてくれる。他の企業も競争力のある製品を提供しているけれど、やっぱり日立建機はメンテナンスのスピードと品質で際立っている」と評価する。
実際に機械を操作するオペレーターからの信頼も厚い。モルダシェフ・ヌルダウレットは「日立建機の油圧ショベルは安全性に優れている。地下の電流からオペレーターを守る設計になっていて、感電のリスクがない。それに、フローティングシートと人間工学にもとづいた座席のおかげで、長時間の作業でも腰に痛みを感じることがないのもありがたい」
アフターサービスの充実も、BEREKE Aが日立建機を選ぶ理由のひとつだ。
「サービスセンターに連絡するとすぐに対応してくれる。その迅速な対応がとても頼もしいね。これまでに大きな故障はないし、その信頼性の高さが日立建機の特長だよ」とヌルダウレットは言う。
BEREKE Aが手がけたプロジェクトの中でも特に印象的なのが、ケンタウ・トゥルケスタンルートの大規模工事だろう。岩山を貫くこの道路では、55,000立方メートルもの岩を取り除く必要があった。シンギスは、「47°Cの高温でも日立建機の建設機械は2ヶ月間休むことなく稼働してくれた。近隣に住宅地や太陽光パネルがあって、ダイナマイトでの爆破ができないような場所でも、日立建機の建設機械のおかげで、爆破なしでプロジェクトを完了することができた」と振り返る。
こうして大規模なプロジェクトで成功を重ねた彼らの受注は、年間10件から20件以上に倍増した。
「我々は今後も成長を続けます。他国では大規模なプロジェクトが進行しているため、我々も同じレベルの建設をめざして学んで努力する必要があります」とシンギスは意気込む。彼の建設業への情熱は尽きることがない。
「最も大切なのは仕事を愛することです。そうすれば、仕事がまるで休暇のように感じられます。正直休みたくないくらい、私はこの仕事が好きなんです」と笑った。
エルキンクルもまた、会社の未来を見据えている。
「事業を拡大し、さらに大きな成功を収めることを計画しています。すでに欧州-中国ルートに約30の橋を建設しました。今後も大規模な橋梁や道路を建設し続ける予定です」
品質へのこだわりを貫き、信頼できるパートナーとともに成長を続けるBEREKE A。カザフスタンのインフラを支えながら、その先の未来へと進んでいく。