気候変動対策やSDGsへの取り組みは、避けては通れない時代になりました。
ぜひ取り入れたい、サステナブルで身近なギアをご紹介していきます。
サステナギア最前線 Vol. 06 バッグ型コンポスト
生ごみを“捨てない”新習慣が 未来の食糧危機を救う一助に
「家庭から出る生ごみの活用を通じて、“食の循環”を社会に浸透させたい」。そんな想いから生まれたのが、「LFCコンポストセット」だ。
コンポストとは、家庭から出る生ごみや落ち葉などの有機物を微生物の力で分解させ、堆肥を作る容器のこと。生ごみから作られた堆肥は、窒素やリン酸、カリウムといった肥料に欠かせない成分がバランスよく含まれており、無農薬でも栄養価の高い野菜が育ちやすいといわれている。
使い方は生ごみを入れ、中身の基材と混ぜるだけ。バッグは3~4人家族が1日に出す量(約400g)の生ごみを1.5~2カ月間投入できる仕様だ。仕上げに2~3週間ほど熟成させると、栄養価の高い堆肥ができあがる。
商品の製造・販売元であるローカルフードサイクリング株式会社はイベントやキャンペーンでできた堆肥と農家をつないでいる。今後は2030年までに約9万軒の農家と連携し、全国に1,500カ所の循環拠点「コミュニティガーデン」の開設をめざす。
日本は肥料の原料資源に乏しく、ほぼ100%を輸入に頼っている。各家庭が生ごみの再利用を心掛け、地域で循環させる習慣が根付くことは、農家をはじめとする生産者の支えとなる。食料自給率の低下が深刻ないま、一人ひとりにできることを見直したい。
「LFCコンポストセット」5,401円(税込)。ペットボトルを再利用して作られたバッグは、20年以上のノウハウが詰まったオリジナル設計。丈夫なので繰り返し使用できる。 基材は生ごみの分解を早め、悪臭の発生を抑える独自の配合。虫や水の侵入を防ぐ工夫が施されているため、マンションのベランダでも気軽に使いやすい。 セット内容:専用バッグ(ファスナー付き)、コンポスト基材(中身)、コンセプトブック、お便り、取扱説明書
文/編集部
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