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生産現場レポート

サイズも仕様も異なる製品を連続組立
IoT やロボットが生産性と品質を支える

滋賀工場では、機種ごとのロット生産ではなく、複数の機種を同じラインで組み立てる混流生産を行っている。ラインにはサイズも仕様も違う機種が流れているが、それらをミスなく効率的に生産することを可能にしているのが、IoTを駆使した独自の生産管理システムだ。ラインの各所に置かれたタブレットやオフィスのモニターで進捗状況が一目で確認でき、トラブル時のトレーサビリティ機能も備わる。 また組立ラインや製缶、塗装の主要な工程では、ロボットによる自動化も進んでいる。こうした取り組みが、効率的に高品質な製品を生み出すだけでなく、安全で快適な作業環境も実現している。

重量物の運搬は無人搬送車(AGV)が行う 重量物の運搬は無人搬送車(AGV)が行う
組立ラインにはロボットが導入され、省力化に貢献 組立ラインにはロボットが導入され、省力化に貢献
上部旋回体組立ライン 上部旋回体組立ライン
 塗装工程でもロボット(写真右側)が活躍している 塗装工程でもロボット(写真右側)が活躍している
すでに燃料やオイルも注入され、自走も可能 すでに燃料やオイルも注入され、自走も可能
ホイールローダの車体下も入念にチェックする ホイールローダの車体下も入念にチェックする
オフィス内からも工程がモニタリングできる オフィス内からも工程がモニタリングできる
出荷ヤードに並ぶコンパクト製品 出荷ヤードに並ぶコンパクト製品
竹ノ内 真澄 生産本部 生産センタ モノづくり技術推進室長代理 竹ノ内 真澄
生産本部 生産センタ
モノづくり技術推進室
室長代理
中井 博之 生産本部 生産センタ 滋賀製造部第二組立課 組長 中井 博之
生産本部 生産センタ
滋賀製造部第二組立課
組長
コラム
大阪工場でもロボットによる自動化が進んでいる。溶接作業では工程の9割近くをロボットがこなす。 ロボットによる自動化を推進。溶接作業は工程の約9割をロボットが作業
アームの缶組。治具を使って仮組してロボットによる溶接工程に送る。 アームの缶組。治具を使って仮り組みしてロボットによる溶接工程に送る
組立作業の進捗状況を示すモニター。機種や工程、進み具合などが表示される。 組立作業の進捗状況を示すモニター。機種や工程、進み具合などが表示される
アームやブレードなどの製缶を担当する大阪工場。工業団地の中に立地する。 アームやブレードなどの製缶を担当する大阪工場。工業団地の中に立地する
西田 智哉 生産本部 生産センタ 大阪製造部 管理グループ 主任 西田 智哉
生産本部 生産センタ
大阪製造部 管理グループ
主任
開発・試験現場レポート

生産部門や評価部門とも連携しながら

お客さまが求める製品を開発

日立建機ティエラの開発設計センタが、コンパクト製品の開発を行う上で重視しているのは、お客さま視点。例えばバッテリー駆動式ショベルの場合、お客さまが求めるのはエンジン機と同等の性能である。電動だからできない、という妥協はしないという姿勢だ。  温暖化や高齢化など、社会環境の変化に伴い建設機械への要求も多様化・高度化している。開発設計センタでは組立や試験・評価など他部門とも連携して、そうしたニーズに向き合っている。お客さまの声に耳を傾けられること、それが日立建機ティエラの強みと言えるだろう。

設計者は製品開発の全プロセスに携わる。 設計者は製品開発の全プロセスに携わる
積極的なコミュニケーションが図れている。 積極的なコミュニケーションが図れている
3D CADを用いた立体設計で、ユーザーと環境にやさしい最適設計を実現。 3D CADを用いた立体設計で、ユーザーと環境にやさしい最適設計を実現
木原 聖一 開発設計センタ 主任技師 木原 聖一
開発設計センタ
主任技師
コラム

規模も機能も大幅アップ

電動建機の試験・評価も可能に

開発試験場は、試作した製品の機能や品質の評価のほか、開発段階におけるパーツレベルでの性能試験なども行う部門だ。最近では製品の電動化や高機能化などで、試験や評価が今まで以上に重要になってきている。 これにこたえるため、新試験場は面積が以前の2倍、試験装置や走行路などの設備も拡充させた。加えて、今後ニーズが高まる電動建機の試験も実施できるよう、各所に商用電源の設備も設置。安心・安全な製品づくりを支えていく。

新設された坂路。登坂性能などを確認する。 新設された坂路。登坂性能などを確認する
3軸の振動試験装置。 3軸の振動試験装置
ショベルの掘削試験も可能になった。 ショベルの掘削試験も可能になった
山田 和史 品質保証本部 品質保証センタ 開発試験グループリーダ 山田 和史
品質保証本部 品質保証センタ
開発試験グループリーダ
コラム