超大型油圧ショベルEX5600-7Pバックホウ仕様機を発売
日立建機株式会社(執行役社長:先崎 正文/以下、日立建機)は、現行モデルEX5600-7より生産量を12%増加させ、ブームやアーム、車体上部フレームの耐久性を向上した超大型油圧ショベルEX5600-7P(運転質量558t)のバックホウ仕様機を、本日よりオーストラリアを中心にグローバルに発売します。
1979年に超大型油圧ショベルUH50(運転質量159t)を発売して以来、日立建機の超大型油圧ショベルは世界中の鉱山現場で稼働し、作業能力、信頼性、耐久性において高い評価を得ています。特にオーストラリアにおける納入実績が多く、このたび、オーストラリア市場での競争優位性を高めるために、生産量と耐久性を現行モデルより強化した新製品を投入することにしました。
超大型油圧ショベルEX5600-7Pは、現行モデルと比べてバケットの容量を拡大し、エンジンと油圧ポンプの出力を高めることで、車体の動作速度を向上させ、生産量の12%増加を実現しました。また、ブームには強度の高い鋳鋼品の使用範囲を広げ、アームや車体上部フレームは構造や溶接方法を改良し、耐久性を向上しています。
日立建機はマイニング製品の全てを自社で開発・生産することで積み上げてきた技術、そして高い品質と信頼性を誇るハードウエアをベースに、デジタルソリューションを提供してきました。今後も、お客さまの「安全性・生産性向上」「ライフサイクルコスト低減」「環境負荷低減」の課題解決に貢献する、身近で頼りになるパートナーをめざします。
主な特長
1. 生産量を12%増加
バケット容量を現行モデルの34m³から37.5m³に拡大しました。また、エンジンと油圧ポンプの出力を高めることで、車体の動作速度を向上しました。これにより、現行モデル比で生産量が12%増加しました。また、燃費効率(ディーゼル燃料1リットル当たりの生産量)を現行モデルと比べて約10%向上させました。
2. ブームやアーム、車体上部フレームの耐久性を向上
ブームは鋳鋼品の適用範囲を拡大し、アームや車体上部フレームは構造や溶接方法を改良し、耐久性を向上しました。これにより、オーバーホールの頻度を減らすことができます。さらに、ブームにはボルトで開閉可能なアクセスホール(特許出願中)を設け、ブーム内部の点検がより容易にできるようになりました。
3. 鉱山操業の効率を高めるソリューション「LANDCROS Connect Insight」に対応
EX5600-7Pは、ほぼリアルタイムに稼働データを取得・解析し、お客さまの鉱山機械の性能を最大限に引き出すためのコンサルティングを行う「LANDCROS Connect Insight」に対応しています。このソリューションにより、お客さまは鉱山操業の効率を高めることができます。
主な仕様
項 目 |
EX5600-7P |
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エンジン |
メーカー |
カミンズ |
型式 | QSKTA50-CE |
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定格出力 (kW/min-1) | 1,193/1,800 |
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バックホウ仕様機 |
運転質量 (kg) | 558,000 |
標準バケット容量 新JIS (㎥) | 37.5 |
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最大掘削力(バケット) (kN) | 1,480 |
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最大掘削力(アーム) (kN) | 1,300 |
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標準小売価格(バックホウのみ) |
見積対応 |
EX5600-7Pのプロモーション動画
関連情報
日立建機について
日立建機は、油圧ショベル、ホイールローダ、道路機械、鉱山機械などの開発・製造・販売・サービスの事業をグローバルで展開している建設機械メーカーです。新車販売事業に加えて、部品・サービス、再生(部品・本体)、レンタル、中古車の「バリューチェーン事業」を拡大し、革新的なソリューションをお客さまに提供する真のソリューションプロバイダーとして、お客さまと共に成長をめざします。この想いの実現を全てのステークホルダーにお約束する証としてニューコンセプト「LANDCROS」を制定し、普及・浸透に取り組んでいます。世界に約26,000人の従業員を擁し、2024年度(2025年3月期)の連結売上収益は1兆3,713億円、海外売上収益比率は84%です。詳しくは、日立建機のウェブサイトをご覧ください。
以上
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