サステナビリティ基本方針
日立建機グループが掲げるビジョン「豊かな大地、豊かな街を未来へ 安全で持続可能な社会の実現に貢献します」は、社会との共生を基盤とする私たちの姿を示すものです。私たちが提供する建設機械は、社会インフラの整備に役立つことで社会の発展に寄与し、そこに住む人々の生活を豊かにします。マイニング機械は、生活や経済に必要な鉱物を掘削し運搬する役割を担っています。
そして、新たに定めたミッション「お客さまの期待に応え、革新的な製品・サービス・ソリューションを協創し、ともに新たな価値を創造し続けます」は、私たちの今日における存在意義を表現しています。
当社グループはビジョンの実現に向けて、「Challenge Customer Communication」というスピリットのもと、全世界に広がる従業員が一体となって、新車販売事業に加えて部品・サービス、レンタル、中古車、部品再生などのバリューチェーン事業を強化し、世界のお客さまに貢献する製品・サービス・ソリューションをお届けすることで、企業価値の向上をめざします。そして、以下に掲げるマテリアリティ(重要課題)を実践することで、サステナビリティを推進し、持続的な社会の発展に貢献していきます。
<日立建機グループのマテリアリティ>
気候変動に挑む製品・技術開発
気候変動が地球環境にもたらす影響に対し、製品・技術・ソリューションを開発し提供する全てのプロセスにおいて、バリューチェーン全体の環境負荷低減に努めます。
資源循環型ビジネスへの転換
資源の効率的・循環的な利用を図るビジネスモデルへの転換に取り組みます。
社会基盤を支える個客課題の解決
先端技術を生かしながら、現場が抱えるさまざまな課題「安全性向上」「生産性向上」「ライフサイクルコスト低減」にお客さまと共に立ち向かいます。
グローバルガバナンスの強化
人権を尊重し、多様な人財が活躍することで、長期的に企業価値向上につながる組織体制を確立します。
サステナビリティ推進体制
日立建機グループは、「CSRの目的」、「CSRの取り組み手法」、そして、企業の社会的責任のグローバルスタンダードであるISO26000をベースにした「CSRの取り組み主題」を策定し、2015年度よりその取り組みをスタートさせました。日立建機グループのCSR活動は、日々の業務の中にPDCA(Plan-Do-Check-Act)サイクルを組み込むことにより推進しています。
2019年4月には、旧環境本部と旧CSR推進部を統合し、社長直轄の組織として「サステナビリティ推進本部」を発足させました。新たに設置したサステナビリティ推進本部を中心とした体制を構築することにより、グループ全体のサステナビリティに関する取り組みを統合的に管理・推進しており、適切な情報開示を行っています。年2 回開催のCOOが議長を務めるサステナビリティ推進委員会は、執行役でメンバーが構成されており、気候変動への対応などを含めた経営判断に関わるESG関連課題の審議・承認を行っています。さらに、これらESGの重要事項は、 執行役会および取締役会にて審議・承認し、適切に監視・ 監督を行っています。
グローバルでの体制としては、グローバルサステナビリティ推進責任者会議にて海外グループ会社の代表者へサステナビリティ推進における方針や方向性を共有し、意見交換を行っています。また、グローバルサステナビリティワーキンググループでは、決定した方向性に基づいた各国・各地域での施策を共有し、グローバルでサステナビリティの取り組みを推進し強化しています。
会議体 | 議長 | メンバー | 主な議題 |
サステナビリティ推進委員会 | 執行役社長兼 COO | CEO, COO, CSO, CFO, CHRO, CTO, CDIO, CPO, CMOを含む執行役、主要グループ会社社長 | 気候変動を含む日立建機グループのサステナビリティ推進方針、重点施策やKPIに関する審議・承認 |
環境推進責任者会議 | サステナビリティ推進本部長 | 国内外グループ会社社長、事業部門部門長 | 環境保全行動指針に則った日立建機グループの環境方針の審議・承認、環境保全活動の維持・向上に向けたKPI 進捗管理、重点施策の共有・協力依頼 |
CSR推進責任者会議 | サステナビリティ推進本部長 | コーポレート部門部門長、 事業部門部門長、国内グループ会社社長 | 日立建機グループのサステナビリティ推進への取り組み、非財務の中期目標の進捗管理、重点施策の共有・協力依頼 |
グローバルサステナビリティ推進責任者会議 | サステナビリティ推進本部長 | 海外グループ会社社長 | サステナビリティ推進委員会およびCSR推進責任者会議の審議・決定事項の共有 |
グローバル サステナビリティ ワーキンググループ | サステナビリティ推進本部長 | 海外グループ会社サステナビリティ担当者 | グループグローバルでのサステナビリティ方針・施策の共有 |
CSRの目的
日立建機グループは、基本理念および企業ビジョンを踏まえ、(1)社会課題の解決に貢献、(2)ガバナンス、(3)コミュニケーションに留意して、グローバル社会の期待を理解し、経営に反映させ、持続可能な社会の実現をめざします。
CSRの取り組み手法
- 社会的責任を認識
- 活動の優先順位を決める
- 情報開示とステークホルダーとの対応を通じて活動の確認と改善
CSRの取り組み主題
- 社会的責任の認識
- 組織統治
- 人権
- 労働慣行
- 環境
- 公正な事業慣行
- お客様のために(消費者課題)
- コミュニティへの参画およびコミュニティの発展
- CSR活動の確認と改善