顧客満足度の向上
お客様満足度調査の実施
日立建機日本では、お客様の声を製品および部品・サービスに反映させていくため、日本国内のお客様を対象としてお客様満足度調査を2020年度に実施しています。
2020年度は、より多くのお客様の声を集めて改善を図るべく、ポイントプログラム(RSSポイント)に登録いただいているお客様以外にも調査対象を広げ、営業活動の向上や、製品および部品、サービスの改善活動を展開してきました。お客様からは、約1,500件の回答を頂きました。この調査結果を踏まえ、改善活動を進めています。
日立建機グループは、今後もお客様の率直なご意見を反映し、さらなるお客様満足向上に努めていきます。
世界共通の品質レベルを確保
日立建機グループでは、世界同一品質を保ち、お客様に満足いただける製品を継続的に提供するために、さまざまな取り組みを実行しています。
その一つが、世界に展開する全ての生産拠点で実施している「グローバルモノづくり診断」です。この取り組みは、2005年度から「グローバル品質診断」として、各生産拠点の品質レベル向上を目的に開始しました。その後、診断表の改訂を重ねて、品質だけではなくSQDC(安全・品質・納期・コスト)全般を評価する仕組みに改め、2014年度からは「グローバルモノづくり診断」として活動しています。溶接や機械加工など生産工程ごとの診断表に従い、現場で作業や現物を確認して各項目を評価し、改善が必要な項目があれば対策を講じます。こうした取り組みを続けることで、世界同一品質の実現につなげています。
また、モノづくりには優れた人財の育成が欠かせません。モノづくり技術者の育成として、国内外の生産拠点から日立建機に技術者を受け入れる研修を2008年から実施しています。これは3年間のプログラムで、土浦工場を中心にさまざまな研修を行います。研修で身に付けた技術や考え方を生産拠点に持ち帰り、日立建機のモノづくりを展開しています。
さらにグローバルな取り組みとして、「日立建機グループ国際技能競技会」と「全社小集団活動発表大会」を実施しています。国際技能競技会は、溶接、塗装、計測、組立、運搬、加工、溶接ロボット、設備保全の8競技を、海外を含む各生産拠点から選抜された選手が競うもので、2000年から行っています。全社小集団活動発表大会は同競技会と同じ時期に開催しているもので、各社での選抜大会を勝ち抜いたグループが本大会に集まって発表します。相互研さんを図ることで、人としての成長だけでなく、組織の活性化にもつなげています。
2021年度の国際技能競技会は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020年度と同様、各国での開催による特別大会として実施しました。日本大会は、11月2日から4日の3日間、霞ヶ浦総合研修所で開催し、溶接ロボットを除く7競技で49名が技能を競いました。海外では、中国、インドネシア、インド、ロシアで独自開催を行い、合計88名が競技に参加しています。また、全社小集団活動発表大会は、11月に2日に分けて開催し、国内外のグループ会社を含め21グループが発表しました。国内外のグループ会社とは、発表の様子をオンラインで中継し、両日合計で約440名が聴講しました。
今後も、日立建機グループとしての安全・品質の基準を満たし、世界のどこの国のお客様にも安心して使用いただける製品づくりを追求していきます。
サービスサポート力の強化
日立建機グループでは、お客様の機械に直接触れるサービス員のサービス対応力の向上をめざして、「サービス技術競技会」を開催しています。
2019年度は、9つの地域から代表者9名が技術研修センタに集まり、機械整備に関わる知識・技術力・お客様対応力を競技しました。「学科試験」「実技競技」「測定競技」「報告競技」の4項目による競技の結果、オセアニア地域代表のケーブルプライス社(ニュージーランド代理店)と、東南アジア地域代表のヘキシンド社(インドネシア代理店)の2名のサービス員がMVS(Most Valuable Service)賞に輝きました。
日立建機グループは、今後もさらなる代理店のサービス技術力向上に努めていきます。
*2020年度、2021年度は、新型コロナウイルスの影響で中止となりました。