独自の「シミュレーション技術」でスマートなモノづくりを実現
建設機械は、世界中のさまざまな環境で、大きな負荷がかかる作業を行っています。日立建機は、建設機械の試作機での実験技術に独自のシミュレーション技術を融合することで、短期間での的確な製品の開発評価を可能にしました。安全性や耐久性などを向上した、より高い性能を持つ製品をお客さまへ迅速に提供していきます
建設機械の使用条件は、国や地域、また業種によっても異なるため、汎用性の高い中型油圧ショベルなどは、さまざまな使用条件を見据えて製品開発を行う必要があります。日立建機は、独自に開発した「シミュレーション解析技術」を、設計段階における事前評価から活用しています。試作機における実験の解析結果や、IoT技術を用いて収集した稼働機のデータを取り込むことで、コンピューター上でシミュレーションモデルを修正。解析の精度を高めて、開発期間の短縮とコストの削減を実現しました。
日立建機では、さらなるシミュレーション技術の高度化を図っています。例えば、ICTとIoT技術を活用して、鉱山現場で実際に稼働する超大型油圧ショベルの、現場環境と構造物の疲労損傷度などをリアルタイムでデジタル上に再現。デジタルツインと呼ばれるこの手法で、双子のように現実世界を模したシミュレーション空間を構築し解析を行っています。