生産技術

オーストラリア現地採用を経て、無人ダンプトラック開発の中枢へ

製品開発

DESIGN

今泉 光穂

今泉 光穂

営業本部

顧客ソリューション本部
マイニングソリューション統括部

AHS開発設計部 カレントグループ

2020年入社

設計の経験を積みたい。オーストラリアから日本へ

10歳のときに父親の仕事の関係でシンガポールに引っ越して、16歳のときにオーストラリアで機械工学を学びました。卒業後は、電力資源の輸送インフラのコンサルティング業を経て、日立建機オーストラリアに現地採用枠で転職しました。ちょうどAHS(ダンプトラック自律走行システム)のテストサイト(試験場)立ち上げのタイミング。現地の研究・製品開発の実機試験を担当しましたが、開発に携わりたいという思いがあったため、異動希望を出しました。現在は、設計の中枢である日立建機の土浦工場で、現行システムのバージョン2の導入に伴う顧客対応、現地サポート員との調整の担当を経て、より効率の良い運用を実現する追加機能の要件定義、上位設計を担当しています。お客さまが望む生産性の向上のために改善できることを定義して、改善点を機能として盛り込みます。オーストラリアから送られてくるAHS稼働データを修正し、また現地で実機確認を行うという繰り返しを短いスパンで行います。

設計の経験を積みたい。オーストラリアから日本へ

開発の鍵は、
地道な検証と丁寧なコミュニケーション

ハイテク分野ですが、実は泥くさい仕事でもあるんです。無人で動かすものですから、やはり安全性が最大のプライオリティです。オーストラリアの鉱山は都市部から8時間かかる場所にあります。そこに定期的に赴き、実際に動くかを確認したり、メジャーを使って制動距離を測定したりといったこともしています。また、顧客対応の難しさを身に染みて感じる日々を送っています。お客さまのお困りごとを明確にし、現実的な実現プランを検討します。複雑な新機能の仕様を正しくご理解いただく必要もあります。一方でお客さまの期待値を調整しなければなりません。ご要望の背景を理解し、各機能を運用シーンに関連づけ、双方が納得できるプランニングが求められるのです。おかげさまで交渉力やコミュニケーション力が身につきました。ほかのプロジェクトではこんな頻度でお客さまとお話しすることはないと思います。それだけに、お客さまから「使いやすくなった」「いい機能だ」とお褒めいただけたときには、言い表せない達成感があります。

今泉 光穂

この仕事が、日立建機のビジネスモデルを
変えるかもしれない

AHSは、常駐している外部スタッフも含めて100人体制で開発を進めています。コロナ禍の影響もあり、あらゆる産業が自律化に加速度的に移行するなか、鉱山以外の用途においても、AHSで培った技術が適用されることも遠い未来の話ではないと感じています。AHSは日立建機にとって、メーカーから脱却し、ソリューションビジネスへと変遷するための大事な事業です。とはいえ2019年に製品化されたばかりで、まだまだ経験と実績が少ない分野でもあります。お客さまとのコミュニケーションから顧客課題を解決し、製品としてあるべき姿とお客さまの要求とのバランスを取りながら、他社とは違う、差別化されたソリューションを提供できる製品にしていきたいと強く感じています。

この仕事が、日立建機のビジネスモデルを変えるかもしれない
今泉 光穂
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