法務部には、法学部出身者が多いですが、重視されるのは「法的なモノの考え方、分析の仕方」で、それは入社後の経験によって鍛えられる部分が大きいです。私自身も法学部出身ですが、学校で学んだ知識がそのまま使える訳ではなく、業務を通じて学ぶことの方が多くて、苦労はしました。配属時にはちょうど、海外各国の法令をデータベース化するプロジェクトが始まっていて、そこに加わらせていただいたのですが・・・弁護士からの法令調査レポートは数百ページに及ぶ英文で、読むだけでも大変なのに、追加調査すべき事項を洗い出したり、データベースと照合して修正したり、建設機械の製品や業界との関連を確認したり、とにかく必死でした。おかげで、データベースのアップデートが一巡する頃には、自分の法律知識も、英語の読解力も、そして会社や製品、業界の知識も、かなり向上したと思います。4年目には、役員も参加する大きなプロジェクトに担当者ながら参加させていただきましたし、後輩もM&A案件に加わるなど、法務では若手担当者の内から高度な業務や規模の大きいプロジェクトに関与させてもらえます。