環境価値創造への取り組み

日立建機グループは、持続可能な社会をめざし環境価値創造に取り組んでいます。

日立建機グループでは、「低炭素社会」「高度循環社会」「自然共生社会」を3本柱とする環境ビジョンを達成するために環境CSV(Creating Shared Value)戦略を策定しています。

この環境CSVは、日立建機の事業や製品、ソリューションを通じて社会課題解決に取り組むものです。2030年度までの長期目標は、「日立環境イノベーション2050」に沿って構築しています。この長期目標を中期計画および単年度の環境行動計画に落とし込み、4つのカテゴリーと30以上のKPIを策定し環境保全活動を推進しています。

環境CSVの方針

低炭素・循環型社会および気候変動に強い社会の実現に向け、「環境に配慮したインフラ」を構築するための取り組みが世界中で広がっています。
私たちはステークホルダーとともに、「卓越した環境技術を備えた建設機械とシステム」と「環境課題解決の視点を持った開拓力」で世界中のインフラ整備の低炭素・資源循環を追求し、また気候変動による災害に適応できるインフラ構築に貢献していきます。

私たちの3つの環境価値創造に向けた取り組み

1. 建設機械をつくる:

-サプライヤーの皆さまとともに環境負荷を低減する高効率なサプライチェーンを実現すること

2. 建設機械をつかう:

-お客さまとともに建設機械・システムの使用段階の効率をあげていくこと

-環境に貢献するインフラ・ビジネスのプロセスを高度化していくこと

3. 建設機械で挑む:

-世界中の人々とともに新たな領域・地域の環境配慮型のインフラづくりに挑戦していくこと

これらの取り組みは、
「豊かな大地、豊かな街を未来へ・・・」をめざす日立建機グループの長期的な企業価値創造へとつながっています。

日立建機グループの製品と環境価値

日立建機グループでは、低炭素・循環型社会の実現をめざし、3つの観点で製品とソリューションの面から、事業を通じた環境価値創造に取り組んでいきます。

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環境リスクと機会

日立建機グループでは、環境と調和した持続可能な社会の実現を経営の最優先課題の一つとしています。気候変動と水リスクが事業に及ぼす影響を把握して、リスクの最小化や機会の最大化を実現するための取り組みを行っています。

1. 気候変動リスクと機会

日立建機は社内タスクフォースを組織し、2℃シナリオでは、政策・法規制リスク、技術リスク、市場リスク、評判リスク、4℃シナリオでは、物理的リスクの急性リスクと慢性リスクを定量的に分析して、財務影響が大きいリスクと機会を抽出しました。2℃シナリオと4℃シナリオにおける代表的なリスクと機会は、以下になります。

 規制によるリスクと機会
世界では燃費、CO2、大気汚染に関する規制や炭素税などの規制が導入されてきており、製品や工場での事業活動に影響を及ぼしています。一方で、製品・サービスの脱炭素技術開発、省エネルギー性能、排出ガスのクリーン化を推進することは、製品競争力や事業機会に繋がると考えています。各国・地域で採用されている規制や税制が、日立建機の製品、生産などの事業活動のリスクや機会になると考えています。

 物理的影響によるリスクと機会
近年多発している異常気象は、地球温暖化の影響だと言われています。大型台風や川の氾濫などにより、工場での生産活動、製品・部品の運搬など、サプライチェーンへの影響も出ています。このような異常気象の影響は、事業継続でのリスクになると考えています。
一方で各国・地域では、気候変動による影響に対する被害の回避・軽減策の適応を推進し始めています。日立建機グループが今まで取り組んできた防災・、減災技術や製品、ソリューションは、適応での貢献が可能であり、日立建機グループにとっては新たな事業機会となると考えています。

2. 水関連によるリスクと機会

水関連によるリスクと機会への取り組み
日立建機グループでは、水資源の不足は気候変動と同等の重大な環境課題と認識しています。水資源の浪費や汚染は、自社の生産活動だけでなく地域社会にも重大な危機をあたえることとなります。日立建機グループは生産工場単位でWRI Aqueduct Water Risk Atlas Toolによる取水リスクの分析を行い、その地域での水の重要性を十分理解した活動を行ってきました。日立建機グループは、生産工場単位でWRI Aqueduct Water Risk Atlas Toolによる取水リスクの分析を行い、その地域での水の重要性を十分理解した活動を行ってきました。
水リスクとしては、生産拠点のある地域の取水と排水と捉えています。取水量は原単位で管理し、また排水では自主基準値を設け、場内処理を徹底することで対応を行ってきました。

一方世界では、水不足や洪水などに対応するインフラ整備が求められてきています。日立建機では、水へのアクセス、森林保全なども含めたインフラ整備へ製品・ソリューションを通じた貢献を行うことが、事業機会の拡大につながると考えています。

CSVの長期目標

CSVの長期目標

2020年3月末時点

CSVの長期目標 2010年 2020年 2030年 進捗率
製品によるCO2抑制率 基準年 19% 33% 64%
製品の燃費低減目標 2010年 2020年 2030年 進捗率
油圧ショベル 基準年 30% 35% 63%
ホイールローダ 30% 40% 32%
ハイブリッド油圧ショベル 45% 50% 80%
生産での原単位目標 2005年 2020年 2030年 進捗率
エネルギー原単位改善率 基準年 20% 40% 84%
廃棄物原単位改善率 25% 40% 103%
水原単位改善率 42% 50% 112%

*1 GHGエミッション(Greenhouse Gas Emission):温室効果ガス、当社では主にCO2が該当
*2 LCC (Life Cycle Cost):ライフサイクルコスト

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