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山原商会 リフティングマグネット仕様機

「鉄くず業」から「資源リサイクル企業」へ

鉄スクラップ業と聞くと、鉄くずを扱う3Kの仕事というイメージを持たれがちでした。山原商会の山原一紀社長が同社に入社した際、最初に意識したのもそこだったと言います。「スクラップは「不用品」という意味合いでした。しかし我々にとって鉄スクラップは地上の「資源」。だからこそ、社長になってまず「鉄くず業」から「資源リサイクル企業」へのイメージの一新に取り組んだのです」(山原氏)。 最初に着手したのが本社事務所の建て替え。続いて本社敷地内のヤードと呼ぶ作業エリアのリフレッシュも実施。その後も重機やトラックなどの設備の更新も積極的に行ってきました。いずれも労働環境の改善と作業効率のアップが狙いです。従業員が誇りをもって働ける環境を構築すると同時に、作業効率を上げて生産性を高めることは、業界のイメージアップにもつながり、資源リサイクルの事業展開には重要であると山原氏は考えています。 また、山原商会は環境経営にも積極的に取り組んでいます。山原氏が社長に就任してすぐ、エコアクション21の認証を取得しました。以来、CO2排出量の基となる電力や燃料の使用量の削減、水使用量の削減といった環境目標を立て、日々環境行動を実践しています。加えて2023年には4のテーマを軸として11の目標からなるSDGs宣言を策定。地域の課題解決と持続的な成長への貢献を表明しました。

山原 一紀氏 株式会社山原商会 代表取締役社長
経営を引き継いでまず決意したのは、「スクラップ屋らしくないスクラップ屋になること」でした。持続可能な社会の実現には資源のリサイクルが不可欠であることをより広く知ってもらいたい、そのためには業界のイメージアップも重要です。社員と共に改善を重ねながら、社会から求められる企業をめざしたいと考えています。


設備投資は社員の安全と作業効率向上のため

山原氏が仕事の上で常に意識しているのは「改善」。「現状を否定することを恐れるな」を合言葉に、全社的な改善意識の向上を図っています。山原商会のヤードには、金属スクラップを積んだトラックがひっきりなしにやってきます。その荷下ろしから移動、切断機への投入などを複数の機械で分担して行うのですが、その手際の良さとスムーズさには目を見張ります。これも社員一人ひとりの改善意識から生まれた成果なのかもしれません。 ヤード内で稼働する機械の主力となっているのが、日立建機のマテリアルハンドリング仕様機。いずれもトラックへの積み込みや切断機への投入時に視界を確保しやすい可動式ハイキャブ仕様で、グラップルとマグネットの2つを使い分けています。これまでも毎年のようにトラックや機械など設備の更新を行ってきた山原氏は、「社員の安全と作業効率向上のためにも設備投資は不可欠」と、今後も積極的に更新を行う考えです。さらに将来的には、より環境負荷の軽減が期待できる電動機の導入も視野に入れているとのこと。さらなるサステナブルな事業展開へ、意欲的な姿勢が感じられました。 天然資源の使用量を抑え、環境負荷の低減につながる資源のリサイクルに取り組む山原商会。日立建機は、製品やソリューションを通じて、同社と共に持続可能な社会の実現をめざします。