廃棄物の削減
日立建機グループは資源の有効活用に貢献するため、事業活動に伴う廃棄物の削減を推進しています。
生産拠点を中心に3R(リデュース、リユース、リサイクル)活動を積極的に進め、資源を有効に使う取り組みを通じて、自然から採取する原材料資源利用の回避または最小化を図っています。またリサイクル素材の積極的な利用、製品や部品のリユース、リサイクル活動により廃棄物(有害廃棄物を含む)の削減とともにサーキュラーエコノミーの実現をめざしてまいります。
2021年度は日立建機グループ全体で廃棄物有価物排出量が前年に比べ3%増加しました。
バーゼル条約で有害とされる廃棄物を有害廃棄物としており、2021年度の発生量は202tでした。
種類 | 廃棄物の 発生量(t) |
処分方法別の廃棄物処理量 | 処分方法の 判別方法 |
基準、方法、 前提条件、その他 |
|
リサイクル量(t) | 埋立量(t) | ||||
汚泥 | 4,299 | 1,655 | 144 | 廃棄物処分請負業者による情報 | 電子マニフェスト、 測定値 |
廃油 | 5,999 | 3,766 | 31 | ||
廃プラスチック | 3,011 | 1,679 | 749 | ||
紙くず | 3,755 | 3,498 | 137 | ||
木くず | 4,865 | 4,844 | 18 | ||
金属くず | 47,485 | 47,271 | 181 | ||
その他 | 38,086 | 27,916 | 10,152 | ||
合計 | 107,500 | 90,629 | 11,412 |
集計範囲:連結対象の国内外主要生産拠点
ゼロエミッション達成事業所
生産拠点ではゼロエミッション活動を推進しています。日立建機グループのゼロエミッション達成基準は、当該年度最終処分率(埋め立て処分量/廃棄物等発生量)0.5%以下というものです。
2021年度にゼロエミッションを達成した国内生産拠点は日立建機常陸那珂工場、常陸那珂臨港工場、播州工場、日立建機カミーノの4拠点です。また海外生産拠点では合肥日建機工有限公司、タタ日立コンストラクショマナリーCo., Priv., Ltd.、BRADKEN INDIA PRIVATE LIMITED がゼロエミッションを達成しています。
使用済み製品のリユース・リサイクル
廃棄物管理のIT化を推進
日立建機グループでは廃棄物適正処理にかかわるコンプライアンスレベルの高位平準化と管理業務の高効率化を目的に、廃棄物管理のIT化を推進しており、電子マニフェスト発行率の向上に取り組んでいます。
2021年度は、日立建機土浦工場、霞ヶ浦工場、龍ケ崎工場、常陸那珂工場、常陸那珂臨港工場、播州工場、日立建機ティエラ、日立建機カミーノ、多田機工、新東北メタル、全ての生産拠点で電子マニフェスト発行率100%を達成しました。
廃棄物の適正処理について
日立建機グループでは廃棄物の収集運搬又は処分を委託する場合、委託先の事業者の廃棄物処理方法・能力が妥当であるかを確認しています。
また廃棄物の収集運搬又は処分を委託した後は、その事業者を対象に定期的に実査(現地調査)を実施し、廃棄物が適正に処理されているかを確認しています。
今後の取り組み
当社の廃棄物の多くは切り板などの有価物です。有価物以外の廃棄物についても100%リサイクルをめざすことが環境保全、またサーキュラーエコノミーの観点からも重要なポイントです。当社では最終処分量、埋立率も重要な管理指標とし、各拠点ともゼロエミッション工場を目指して分別の徹底や再利用を推進しています。